top of page

会長挨拶

この度、第9回日本レックリングハウゼン病学会学術大会を2018年2月25日に慶應義塾大学病院(東京新宿区信濃町)を会場として開催する運びとなりました。本学会の学術大会は、レックリングハウゼン病にかかわる基礎および臨床の問題点や最新のトピックスについて参加者がその情報を共有し、一日も早く実臨床に還元することを目的としてこれまで開催してまいりました。今回は、「遺伝学から臨床へ」というテーマの下、ゲノム解析を研究から実際の医療に繋ぐ試みを希少性遺伝疾患やがんから学び、それをレックリングハウゼン病の医療にも生かすための議論を行いたいと考えております。慶應義塾大学医学部臨床遺伝学センターの小崎健次郎教授、国立がん研究センター中央病院先端医療科の米盛勤先生には、それぞれ特別講演及び教育講演でこのテーマについてお話いただく予定です。また今回の学術大会ではレックリングハウゼン病の非腫瘍性症候に対する治療戦略についてシンポジウムを企画し、整形外科・小児科・形成外科領域の第一線の先生方からお話を伺います。

レックリングハウゼン病において発生する神経線維腫の成因にマスト細胞の役割が重要であることが以前から知られていますが、その詳細を知るためにはマスト細胞の機能に関する最新の知識が必要と考えます。わが国のマスト細胞研究の第一人者であられる大阪大学名誉教授北村幸彦先生に教育講演でこの細胞の特性についてご教授いただきます。

このように第9回の学術大会は、これまでの大会で扱ってこなかった多くの話題について参加者の皆さんと勉強し議論できるフォーラムにしたいと考えております。是非とも一般演題へのご応募と共に、奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

第9回日本レックリングハウゼン病学会学術大会
会長 佐谷秀行 (慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所)

bottom of page